ケイト・ブランシェットの透き通った青い瞳が忘れられない。
ジュディ・デンチ扮するバーバラの、孤独で痛々しい独白を中心に、
登場人物の誰もが、卑しく目を背けたくなる側面ばかりを露にし続け、
緊張感・不快感にまみれて、心地良いシーンがほとんど無い。
その中で唯一、"離れ"で自身の生い立ちをペラペラと素直に打ち明けた時の青い瞳。
鑑賞中、心苦しくなるたびにそのブルーを思い出し、
息継ぎとして清涼剤のごとく何度も使い回しました。
けれど、純粋な青い瞳も"秘密"を持つことで、あっけなくダークサイドに堕ちる。
シュコォー。最後までブルーが光り輝くことはなかった。
秘密を共有することで生まれる、その魅惑と恐ろしさ。重くキツい。
無間地獄への入り口にもなり得る1stステップ、"名前を打ち明ける"。
ネット上を含め、匿名・偽名・ハンドルネームが、ある意味で、
どれだけ身を守ってくれていたか、改めて。
僕自身、つい最近素性の知れない、怪しくもオモシロそうな方々と、
不用心にも名前とケータイ番号を交換し合ったばかりだったので、
その方々との出会いが、今更重く感じられて、ダークサイドへようこそ。シュコォー。
それにしても、ケイト・ブランシェット。
先日『アイム・ノット・ゼア』を観たんですが、
ボブ・ディランのイメージが焼き付いていて、
ブルーなジェダイの登場まで、脳内でボブをシャットアウトできなかった。
それから、特に関係はないが、
ジュディ・デンチの顔立ちが、僕の祖母に激似だったので、
鑑賞中、個人的にモヤモヤしっ放しだったのは、ここだけの秘密。
監督:リチャード・エア
⇒ 『あるスキャンダルの覚え書き』 - Wikipedia
2008年05月18日
2008年05月16日
2008年05月15日


