2008年05月14日

『アイム・ノット・ゼア』

ボブ・ディランのことを何も知らないまま、この映画を観ました。
「風に吹かれて」、「ライク・ア・ローリングストーンズ」を
聴いたことがある程度。反戦・社会派フォークシンガーなイメージ。

それでも、なんとなく分かったことがある。けど、うまく説明できない。


何度も名前が変わるもんだから、まるで「出世魚」。
前知識が無いから、時代背景・その瞬間のディランを追うのに必死。
でも、無知な自分にとっては、考えるきっかけになりました。

彼、時代・社会状況、その瞬間ごとに変化していたんですね。
裏切りとか、多人格とか、「彼は変わった」とか。いや、
人間なんだから変わるでしょう、って。(成長と限らず)
例えば聖書の誰かさんが「ウソ、やっぱりコッチ」ってなったら、
そりゃ大変な迷惑だけども、
当時のアメリカ国内で、どれだけの求心力があろうと、
やっぱり人間なんだし。
「そらみろ、これだから根を下ろしてない奴は信用できねぇんだ。」
放浪気質の人間を崇め奉ったその結果、翻弄された人々。

丁度、テレビやラジオ、レコードが普及した時代、
歌が正確な形を残したまま、情報として残ったことが、
余計に混乱を招いたのかな、と。
録音した音や歌詞は変化することがないから、
歌そのものに惚れ込んだファン・支持者は、
変わっていく歌い手に置いてかれていくんですね。

なんだか、養老孟司さんがぶつくさ言いそうな話題です。


彼の変化が美しいだとかは思わないけれども、
「もののあはれ」、「無常」といった、言葉が浮かびました。
日本の古典以外で、こういった言葉が
思い浮かぶのは珍しいのかな、なんて。


今後、「この時代のディランの曲が好きでね」って言えても、
ただ単に「ボブ・ディランが好きなんだ」とはとても言えないです。

とにかく、あまりにも無知すぎた自分。
もっと彼のことを知りたいと思いました。
この映画で描かれているディランが、
できるだけ真実に迫っていたことを願います。


監督・原案・脚本 : トッド・ヘインズ
ボブ・ディランから励まされたトッド・ヘインズ監督が『アイム・ノット・ゼア』を語る - goo 映画
『アイム・ノット・ゼア』 - Wikipedia

「アイム・ノット・ゼア」映画館レビュー 何故に - 長江将史〜てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ




posted by Mita Dayo at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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